[感想] HappyEND 6曲目 「ニライカナイ / HoneyComeBear」

HoneyComeBear が、8/1 - 8/10 の間アルバムに収録される曲を Youtube で公開していくそうです。zinbei さん の漫画も曲と同期して少しづつ公開され、ストーリーが展開されています。
 ここでは HoneyComeBear - ニライカナイ (Official Video) - From “HappyEND” の感想を書きます。
  8/6 公開時点でのネタバレを含みます。

HoneyComeBear - ニライカナイ

ストーリー

二人は海辺でニライカナイという、命の還る場所について話す。

感想

19 時にスタンバイして Youtube をリロードしてから 19 時すぐに聴きました。ニライカナイは天国みたいなイメージが強かったのでてっきり切ない曲調かと思っていたんですがキラキラとした夏の水面のようで美しく明るい曲で驚きました。
  30 分ほど曲をリピートで聴き続けてから漫画を見て、明るさのが隠し持っている切なさで涙が出ました。夏休みに入ってリクとサチノは毎日色々なところに行っていて見ていてとても微笑ましく思います。でもリクはすでに死んでいて、サチノも死んでしまったんだということを、「知ってるよそんなこと」と 2 ページ目でのぶっきらぼうなリクの返答と、その後の「僕はそこに行ったけど 君に会えなかったんだよ」で再確認させられてあまりにつらくなって涙でうるうるしてしまいました。こうするともうこの明るく美しい曲調もなんだか余計に切なく感じてしまって、音楽と漫画と映像のつながりの持つ力を感じてしまって、もう何も言えません。
 それにしてもパッキンと割るアイスを受け取るときのサチノの顔可愛いですね!2 ページ目は結末を知らないサチノと結末も全部分かっているリクの対比がよく見て取れます。リクはサチノのことを想っていて、サチノはどうなんでしょうか。
 同時に映像を眺めると、映像作家さんの個性が出ていて毎回おもしろいです。
 映像作家さんは「眩しい夏の光と海から届く柔らかい風を感じて頂けたら」と書かれていて、僕はこのループアニメーションからまさにこれを感じていたのですごい驚きました。映像作る人すごすぎる… リクのちょっとぶっきらぼうな感じというか、クールを装っている感じが出ていてこの回の漫画でのリクの心情が現れている気もします。キャラクターもまるっとしていて雰囲気が明るいこの曲にぴったりです。
 音楽と歌詞に移ると、やはり HappyEND 全曲で一貫している サチノの後ろ姿を追いかけても追いつけない というテーマが語られています。この曲のサビは分からなかったのですが、1 回目と 2 回目の繰り返しで後ろが切なくなっているのもやっぱりそうで、頼むからハッピーエンド…ハッピーエンドを頼む…と切なさで胸が痛いです。
 音もやばくて、ボーカルにかぶせてところどころ入れる音がすごい効果的でめっちゃ好きですね…あとホワホワホワァみたいな音まじでどっから出てくるんだ天才か…まじでこの二人の生み出す曲に出会えてよかった…