[感想] HappyEND 7曲目 「悪天 / HoneyComeBear」

HoneyComeBear が、8/1 - 8/10 の間アルバムに収録される曲を Youtube で公開していくそうです。zinbei さん の漫画も曲と同期して少しづつ公開され、ストーリーが展開されています。
 ここでは HoneyComeBear - 悪天 (Official Video) - From “HappyEND” の感想を書きます。
  8/9 公開時点でのネタバレを含みます。

HoneyComeBear - 悪天

感想

これ HappyEND 現時点で一番好きかもしれない。歌詞がシンプルで、HappyEND で公開されている曲の中でも短い曲になっている。それでいて染み渡るどうしようもなさというか、リクの心情が伝わってきます。サウンドも暗いストーリーで悲しいはずなのにかっこいいというか、クールさがあって最高で勝利している。
  7 日目の喧嘩がリクにとって一番の後悔で、リクがサチノの後を追った理由となっていたのでした。そのためここはかなり大きく物語が動くと踏んでいたのですがめちゃくちゃ大きくうごきましたね…漫画のブレスレットをサチノも持っていてサチノが最後まで変わらない日常がいい…!というセリフから、サチノも 10 日間の猶予を与えられているであろうことが分かりました(そしてこれは 8 日目で明かされています)
 こういう暗めの曲でも、ニライカナイのような明るい曲も、糸電話のような優しい曲も、どんな曲でも HoneyComeBear を貫く大切な歌声を出せる Kaako さんがすごすぎて、またストーリーに乗せるかっこいい、かわいい、キラキラとしたサウンドを作り聞く人の感情を動かす Monkey さんもすごすぎて、職人のような真摯な楽曲づくりを続けている HoneyComeBear がやっぱり好きだなと強く感じました。
 「淀んだ波が〜ほら僕は後悔まみれ」のところがめちゃくちゃ好きで、そこからの「ぐしゃぐしゃにしてまた君に投げつけて」のところでリクの心情を考えてつらくなって、サビの部分で 1 サビと違う音が入ってきて非常にクールで、「ただ時計回り〜」に進んでいくこの一連の流れ大好きで何度も聴いていられます。
 もしかしたらこの楽曲のかっこよさは、悩むリクに対する応援に起因するのかもしれないなと感じました。最後の 2 サビは希望を感じさせるようなサウンドだと思っていて、歌詞も最後は言葉に出すのは難しくても言おうという決心のようにも受け取れます。悩み、葛藤、決意、それらがシンプルに詰め込まれているからこそ惹かれるかもしれないなと思いました。