[感想] HappyEND 9曲目 「さよならの支度 / HoneyComeBear」
HoneyComeBear が、8/1 - 8/10 の間アルバムに収録される曲を Youtube で公開していくそうです。zinbei さん の漫画も曲と同期して少しづつ公開され、ストーリーが展開されていました。
ここでは HoneyComeBear - さよならの支度 (Official Video) - From “HappyEND” の感想を書きます。
感想
この回はきみと君のクールダウン回のように感じられました。漫画も、第 1 話での学校、第 7 話での公園、第 4 話のロケット発射台が流れて終わりを感じさせます。サチノの顔が映っていないのが印象的で、サチノはこのときいったいどんな顔をしていたんでしょうか。
音楽はサビ部分が歌詞なしで印象的な感じで面白かったですね。入りからの優しい雰囲気が夜明けの少し前の町を高台から眺めている状況にとても合っていて、これから来る朝に、これから来るさよならの準備をするということをひしひしと感じます。
個人的にはここでさよならの支度というタイトルを持ってくるということはとても切ない雰囲気になるんだろうなと思っていたのですが、まるで高校の卒業式の前のような、別れの悲しみはあるけれどこれから新しい出来事に向けた楽しみも大きい、そんな前向きなさよならだと感じます。リクが最初に別れたときはきっと、さよならすら言えず喧嘩別れしてそのままプツリと切れてしまったのできれいなさよならとかそういうレベルではなくつらかっただろうなと思います。そして、二度目の夏を繰り返してリクはサチノに謝ることができて、サチノはきれいに何も言わず別れようとしていたけど喧嘩して思ったとおりにはいかず、それでも 2 人は仲直りをしてこうしてきれいなさよならの準備ができて…結末は変えられなくても、リクとサチノが別れてしまうとしても、二人にとって満足いく形でさよならができるのであれば、それもまたひとつ美しい物語として存在していてほしいなと思います。
また君に逢えた日は同じように笑うんだ、という歌詞がとても素敵です。二人はどこで再開するのでしょうか?ニライカナイがここで関連しているのかな、と少し感じたりもしますね。
HoneyComeBear の新曲が 10 日連続で聴ける夢のような時間もそろそろおしまいです。物語には必ず終わりがあり、リクとサチノの物語も終わりがやってます。どんな結末でも、僕も見届けたいなと思います。