ツカモさん記事読んだ
日本初のITコンサル「フューチャー」が競技プログラマーを積極採用する理由とは?~ヒューリスティック形式の競プロコンテスト「HACK TO THE FUTURE」を主催〜 が面白かったので感想を書きます。
3点+細かい話で構成されています。
技術に貪欲な学生に対して自社の知名度を高める
「技術に興味関心の強い学生を集めたいがみんなtoCに行ってしまう…」みたいな構図はB2Bで、特にWeb系で見かける気がします。これは結構"技術"がふわっと全方位になっていること、仮に技術が強くても社内で活かせるイメージが外から湧かないためにお互い不幸になっているパターンあるなあと思います。
これに対してフューチャーは外から見てると技術の中でもアルゴリズム、さらにヒュに絞っていますし、社内需要もあるように見えるので人を引っ張ってくればインパクトを出せるという状況を作っていてすごいな、と思いました。
採用は典型として福利厚生や自社のテックな人材を全面に出して…をしがちですが能力に見合った仕事内容があるぞという主張をしているのは誠実でいいなと見ていて思います。
競プロの普及について
まずchokudaiさんが競プロの未来について質問されたからこそ出てくる答えな気がしてなんか好きです。
普及に関して、個人的にはもっと普及して欲しいなと思います。
AtCoderって学習環境がとてもよく整備されていて、まじの初心者が好きなものを見つけるまでの繋ぎとしての役割を果たすと思ってます。なんとなくアルゴやって、コード書けるの苦じゃない状態でのめり込んでいく or Webに興味が湧いてスイッチする or ゲームを作る、とか分岐していくとロケットスタート切れて幸せなことが多いのかなと思ったりします。
もちろんヒュが好きな人がヒュをするのが理想だけど、裾野部分として長いコードを書いてビジュアルが出て楽しい題材としてのAHCもありそうだなと思っています(前一度やった時ビジュアライザが結構楽しかった)
そういった意味でABCと同じ距離感というのはかなりいいラインだなと思います。
活躍の場を用意する
活躍の場を用意する、まじでそうっすねという気持ちで一杯になりました。
技術は確かにビジネス上の課題を解決するが、持て余した結果採用のための客寄せになってしまうことが多くて見ていて悲しみを感じることが多いです。(特にWebで技術に強い人を採用目的で前線に出すのはよく見かける)
フューチャーはもちろんすごい人材がたくさんいらっしゃるのですが、最適化領域だと外から見る感じ「この人と働きたいモチベ」よりも「この能力を活かしたいモチベ」の方で応募する人が多そうに見えて活躍の場を用意する、とはそういうことなのかなと感じました。
仕事内容で惹きつけるのは学生に対する知名度でも触れたように誠実さを感じてとても好きだなあとなりました。
細かい話
全国のツカモ=ファン歓喜ではこれ
前半、色々ツカモさんについて知っていることが繋がってこれは全国のツカモ=ファン歓喜という気持ちになりました。
社の宣伝が上手い
社を不必要にアゲてない、自分の通したい道の必要な箇所で社の風土がよかったという文脈なので違和感がないのがすごい。真に社の宣伝としてもよく機能している。
競技者として現役であること
今後の話でAHC WFがあったらいいな!を出すのは現役っぽくてやっぱ現役の人がやるから出せるよさみたいなのがあるんだろうなと感じました。
アルゴリズム相談所
これ一見単語の響きがコードを書かずに雰囲気相談に乗るいわゆるコンサル感が強いけど、よく読むとコードレベルで相談できるといいねという話で、一貫してツカモさんはツカモさんだなとなってとても良かった。
最後に
参考になることが多かったのでメモ程度に残しておきました。自分の振る舞いを考えることが多く、典型として振る舞うのではなく再度考えて誠実な道を取る大切さを感じます。
僕はもう競技者ではないのですが、最近の(これとは関係ないけど)かえでさんAtCoder入社の話といいアツい話題が多くて、競プロにお世話になった身からは界隈が盛り上がっているのはなんか嬉しいですね。