23新卒として入社して2週間が経った
4/1に新卒でグループウェアを作る会社にSWEとして入社しました。主にこれまでの振り返りと、あとちょっぴり今の気持ちを残しておこうと思います。
入社以前: 就活の話
大学を中退して人生を周回遅れしている身なので、早くから就職を見越したムーブを意識していました。(大学を中退した周りの話は 中退し、地元の大学に入り直し、この春卒業して社会に出ていく に書きました)
僕が就職のために意識していた戦略を述べます。
戦略1: とにかく実力で殴って就職
なんも知らなかった + 中退歴のある人間なんてどこも取ってくれないと思っていた(2018年に就活してIT企業に落ちていた)
Yahoo!の エンジニアスペシャリストコース が話題になっていて、これを目標にしていた。
結果:
- kaggleをやったが、銅どころかベースラインとなるNotebookのスコアも超えられず
- 競プロをやったが水色タッチで終わってしまった
- その他、ICTSC、CTF、ISUCONに出たがどれも初心者級を脱することができなかった
コンテストで分かりやすい実力を示してその実力だけで就職するのは、僕には難しいことに気づく
🦀 < 「コンテストは趣味で、心の余裕のある時に楽しくやろう…」
戦略2: 実力以外も含めて、使えるものは全て使おう
実力で解決する、という憧れを捨てて、もっと広く見て使えるものはなんでも使おう。なりふり構わず全てを使って、それでもダメなら社会に出るのを諦めよう。
コーディング以外の要素として、ビジネス理解、チームが機能するための工夫、テクニカルライティング…などがあります。
結論、これでうまくいきました。今でも僕は、 コーディング能力以外も含めた全てをフル活用して社会で生き残りたい と思っています。
🦀 < 「それはそれとして、能力的に俺が常にコードを書く能力や計算機科学の知識で最強でありたいという気持ちは別にあって、その気持ちで努力してます」
インターン歴やIT系のアルバイト歴
Yappli
特に早い段階でのインターンの決定にこだわるべきだと感じていたので、学部2年の時にYappliでインターンできたのが転機でした。(選考から業務まで、フルリモートでサマーインターンに参加した話! と、インターン生が開発環境のコスト削減してみた! の2つの記事を書かせていただいた)
Yappliで学んだことはソフトウェアに関わるものも多いですが、それは上の社のブログに書いてあるので、今思い返すと重要な抽象的な話をします。
- インターン生に記事を書いてもらうと、学生はその後インターンでの経験を語ることができる
- 業務時間内で書かせてもらえて、その後他社の面接などで資料として出せた
- ビジネスは面白い
- それまで嫌いだったビジネスサイドのお話に興味を持ちました。
- 組織は面白い
- それまで何言ってるか分からなかった組織の話が、サークルで僕が苦心していることと同じ構造であることを知って興味を持ちました。
- 顧客と接する業務は、プロダクトを作る業務と同じくらい重要である
- カスタマーサクセスの重要性が芯から理解できました
本当にお世話になって、感謝しています。
サイトの保守や更新のバイト
よく話す教授から頼まれてやってました。
突然メールが来てその日のうちに更新、みたいな毎日を過ごしていて、それでいて給料は低かったのでつらかったです。しょぼいオンコールみたいな精神状態。
学んだこと
- 自分を安く売ってはいけないという意識は、最初に働いた給与で決まる
- 給与が初手低くて激務だとそういうものとしてその後のキャリアが決定される
- プロとしてやっていくなら自分を安く売らない
- 自分の実力を評価して、時給は1500円以上でなければ応募しないと決めました。
- この選択をとった瞬間、当時の広島の企業でインターンする選択肢は全て消えました。
- うまく人を使って自分に負荷を集中させない
- 重いタスクを教授に投げて実働させたりしてました。方針だけ僕が決めたらなぜかお金が降ってきたので、上述の給料が低い問題はトントンで許しています。
色々と闇の体験ができたので経験値が積めました。
某企業
チームで組んで、企画立案から実装までを行いました。
学んだこと
- 労働環境はホワイトな方がいい
- やっぱり健康第一ですね
- 僕は対面での業務でパフォーマンスが落ちる
- 周りの音や雰囲気に左右されてしまってパフォーマンスが出ないことに気づきました。
- 例えば近くで営業の人が上司に怒られていたりすると、マジで生産性ゼロになる
- 本当に反省や考えごとが多かった
- 僕はコードが書けない
- 一つのことをうまくやれない
- 俯瞰で見ることが大事
- 見積もりをしよう
- 1on1で相手に対し理解していない助言で決めつけを行うと、1on1は失敗する。相手を理解する手間を惜しまない方がいい。
色々思うところはあるけれど、インターンでつらい環境を味わったことで就活に真剣になることができました。
某企業2
結局この企業に入社しました。
学んだこと
- プロとしての所作
- あまり言語化できてないが、この会社が一番プロとしての所作を感じました
- 環境作りの大切さ
- 生産性の高い環境を作るというのは、日々の努力と改善の上に成り立つ
- 心理的安全性の大切さ
- このインターンの前の企業が辛すぎたので、ここで最高!となりました。
- 見積もりの大切さ
- 作業時間に対する自分のパフォーマンスを知っておく
結構学んだことというより、それまでの経験を確かめていくみたいな作業が多かった気がします。あと期間も短いので強烈にこれが学んだというものはなく、本当に入社して大丈夫か?みたいな答え合わせに集中していました。
この会社はまだまだだなと思うところもあって、僕が入る意味はありそうだ、ということがわかりました。
内定
2社からもらって、最後は昔から行きたかった方に決めました。断るのはとても心苦しかったのですが、その分立派になろうと思います。
その他
あんまり落ちた話ってこういうブログに書かないですよね。素直に落ちた歴・諦めた歴も書きます。
- ゲーム系の会社
- プラットフォームっぽいやつが面白そうだったのですが実力が足りず落ちました
- 友人が通っていたので僕は今でもその友人は僕の数千倍強いと感じています
- 友人のインターン参加ブログ読んでレベルの高さと自分の実力のなさで泣きました
- イラストサイトの会社
- インターン選考3敗くらいした
- 入社した今の会社と同じくらい昔から好きで、今でも好きな会社で応援しています
- それと別に3敗したということは縁がないんだろうなと思ったので、本選考では応募しませんでした
- 某外資
- 実力が足りず
- 色々やっている給料の高い会社
- 選考で落ちました
- 社員の雰囲気と僕の考え方が合わなかったので落ちてもダメージはなかったです
- フリマ系
- みんなここ入るじゃん
- 僕は実力が足りないと思ったので応募しませんでした
落ちた会社にもこれからお世話になるかもしれないし、何より落ちた時ってすごい考えるので力がつきました。感謝しています。
反省としては、 行きたいと思うところには応募しておけ ということです。自分で実力を決めてはいけない。当たって砕けるべきで、応募してから砕け散りましょう。
🦀 < 「最近はインターン歴的に、後輩が僕を超えたので、嬉しいと思っています」
社会人になった感想
楽しいです。
僕は思い返せばいつも一人でした。
もともと体が弱くていつも一人で本を読んでいるような子でした。
ようやく健康に戻して高校に上がった時の、高校1年のクラスが最高だったことを今でも思い出します。担任の口癖は「最強のクラス」で、実際みんな個性を発揮しまくっていて、みんながコミュニケーションを取れる、素敵なクラスでした。僕のチームに対する原風景はここにあります。
大学でも僕はそうしたかったのですが、複合的な要因によりうまくやれなくて病気になり、大学を中退しました。
地元の大学でもサークルを立ち上げてかなり苦心して、ようやく軌道に乗ってきたかもというところで4年を迎えて卒業しました。
そして入社したんですが、マジで高校1年生のクラスのときに匹敵するくらい同期が良すぎて、研修もかなり深く気遣いがなされていて、なんか宣伝みたいなんですが本当にいい会社に入ったなと思っています。
あんまり会社に対する思いを語ってもアレなので割愛しますが、僕は入社前にいくつか仮説を立てています。これからその仮説を検証すると共に、まずは働き続けることを意識して、頑張ってやっていこうと思います。