情報収集について考え直した
日々大量の情報を収集している。SNSで情報を得ることもあるし、だらだらとYouTube shortを眺めていることもある。RSSも見るし、Google Discoverで流れてくるパーソナライズされた情報も見る。
そういった中で、あんまコロコロと情報を集めても楽しくないなと感じたので情報収集について一度考え直してみることにした。
これから、個人的な情報収集に対する向き合い方を考えてみたよという話を書く。
まず最初の解としてのRSS
そもそも人によってはコロコロと情報を集めること自体に向いている人がいる。Claude CodeやAWS MCPのChangelogを追いかけてはSNSで発信する人、Product Huntで出るような新しい製品情報をいち早くキャッチして試している人。僕も割とそちら側の人間だと思っていたのだけど、僕よりも向いている人がたくさんいることと、そんなに情報収集に熱意が持てないことに気がついて、僕は真に向いているわけじゃないなと感じた。
ただ、あるトピックに詳しい人、というのは突き詰めると最先端の情報に詳しい人になると思っている。例えば、GitHubに詳しい人とはどういう人だろうか?個人的な考えで行くと、GitHubの新しい機能を既存機能と比較して文脈の中で理解できる人だと思っている。最先端はトピックによっては研究レベルになる。新しいものを生み出すとき、少なくとも生み出す周辺のサーベイを行っている必要があると思う。そういう意味で、あるトピックに詳しい人の究極の姿はChangelogを追いかけている人を指すと考えている。
これらを踏まえて、詳しくなりたいトピックに対して効率的な情報収集を考えた。個人的な解としてRSS feed + AI要約にたどり着いた。
意識した工夫は以下の通り。
- 日本語訳: 大量の情報処理を行うときに英語があるとどうしてもskipしてしまう力が働くので、AI要約で日本語に変換して入口部分で目がskipしようとするのを防ぐ
- 一次情報: まとめ系、トレンド系を避けて一次情報になるべくこだわる。
- 僕はgigazine, publickey, reddit, はてなブックマークのようなトレンド・まとめ系を結構見てしまうのだけど、RSSでは避けるようにした
- GitHub IssueはRSSがないので、azu/github-search-rssを使う
これらの工夫を行った結果、それまで読めてなかったWhat’s New with AWSが読めるようになった。(AWSの最新情報は日本語が遅いので英語版を読む方がいい)
受動的な情報収集だけでは頭打ちを感じるようになった
元々のモチベーションはある分野に詳しくなりたいという気持ちが強かったので、その気持ちを踏まえてみると受動的な情報収集だけでは頭打ちしていることに気づいた。
AWSとGitHubに詳しくなりたかったのだけど、軽い話題からちょっと深掘りすると答えられない状態になる。ChatGPTに聞いた以上の実感を伴う知見を提供できないのであれば、それは詳しいとは言えない。別にAIより賢くなる必要はないけれど、自分が満足の行く水準ではないことが嫌だなと感じるようになった。
そこでこの原因を考えると単にアウトプット不足なのだろういう結論に至った。
受動的な情報収集には頭打ちが来る。YouTube shortをスワイプしているといつの間にか楽しさより惰性が勝っているように、RSSで流れてくる情報を見ているだけではその分野に詳しくなれない。
とはいえ手を動かすのは時間がかかるので、ある程度インプットを制限する必要が出てくる。
要はバランス、であればその人それぞれのバランスを考えるための軸は何か
結局インプット過多に陥っていた、アウトプットもしましょうで結論づけると要はバランスということになりつまらない。
バランスを考える上で必要な軸を考えてみた。
- どのくらいのレベルまで手を動かすか?
- 尺度として、「判断材料にできるか?」というラインはありそう。例えば、RSSで知っている技術が仕事で出てきても「それ聞いたことあります」くらいしか言えないので意味がないけど、採用するかどうかの判断材料にできるラインをクリアしていると嬉しい。要は採用・不採用を自分の言葉で説明したい。このためには、実際に動かしてみて限界や仕組み、特性を自分なりの文脈で理解する必要がある
- 詳しくないトピックをひたすら後で読むリストに突っ込んでいないか?
- 理想的には新しい情報を似た事象と並べて理解する、具体と抽象の行き来ができると良い
- 例えば、「この機能Aは以前出た機能Bの補完的なものだ!」みたいな理解ができると最高だと思う
- ただし、原理・抽象化が偉いわけではなくて行き来できることが大事
- しかし多くは「なんか流行っているしおもろそう。後で読むに突っ込んでおこう」という行動が多く、無駄に後で読むリストを伸ばすだけの行動になってしまう。こうした行動の後に残るのは手を動かす時間が取れない後味の悪さだけである。であればそもそも後で読むリストに突っ込むのをやめて、範囲を絞り込む方が生産的に感じる。
- ジャンルは「深く掘る候補」と「最近の流行を知る」の2つに分類される。流行を知る方だな、あと1ヶ月もすれば流行から外れるな、と感じたならリストに加えることなく捨てよう
- 深く掘る候補を絞り込むことが大事(情報は捨てるのも大事)
- 理想的には新しい情報を似た事象と並べて理解する、具体と抽象の行き来ができると良い
それらを踏まえて情報収集をもう一度考え直す
いくつかの決定事項とその理由を書く
- RSSを使う。まとめサイトは見ない
- トレンドを知りたいわけではなく、あるトピックに詳しくなりたいのでRSSで一次情報を取る
- トレンドを知りたい目的で動くのであれば、今回とは別の文脈で考え直した方が良い
- RSSのカテゴリ分けは、「自身の専門性」「数ヶ月単位で変わる興味」の2つに分ける
- 深く持つやつと、浅く持つやつの2種類
- 自身の専門性は狭く持って、年単位で変わる
- 数ヶ月で変わる興味はその時の興味に沿って選択する。割とライトに足したり消したりしてOK
- アウトプットを意識する
- 後で読む、みたいなタスクの作り方はしない。軽くできるファーストステップに落とし込めたものをタスクにする
- アウトプットの仕方
- 会社の人と議論する
- 記事を書く
- 手を動かして検証する
終わりに
最近UGCをインスタントに摂取するのをやめて本を読んだ方がいいなと感じていたのもあって、割と結論が硬派に寄っている気がする。
基本的に普段から勉強したいこと(続きもので取り組んでいること)とRSSを天秤にかけるとRSSは情報収集目的であり、その場ではやる気があると感じても、実際はやる気があるのではなくて何かに飽きて新しい刺激を求めているだけだったりする。そういう場合は自分の心に従って興味の赴くままに発散するよりも、腰を据えて自分の課題に対して向き合った方が前進するように思う。