散歩の邪魔という曲が好き

名曲、散歩の邪魔 / いよわ feat. 春日部つむぎ を聴いていたら2025年を貫通していつの間にか新年を迎えていたみなさん、こんにちは。
同志です。

2026年に入ってしばらく経って、いつの間にか散歩の邪魔を聞かなくなりました。そんなある日、ふと再び聴いてみたところやっぱいよわさんって最高だよなぁ!という気持ちになり、再び無限ループする生活に入ってしまったので、感想を書いていこうと思います。

この曲はうつ病になった彼氏くんを外に連れ出す彼女さんの話だとか、元気なくなった友達を元気づけたい女の子の話とか、色々解釈があるようです。ここでは一旦女の子を風子さん、あなたを散歩くんと呼ぶことにします。

曲を死ぬほどリピートして、MVをじーっとみてYouTubeの考察コメントを一つずつ眺めていくとだんだん描かれていない妄想が捗ってきます。というわけで、以降は歌詞にもMVにも出てこない個人の妄想です。

風子さんと散歩くん、多分学生の頃から付き合ってると思うんですよね。で、二人が社会人になるタイミングで引っ越して同棲をはじめて、散歩くんは慣れない新しい土地で車通勤してるんすよ。で、散歩くんはある日仕事がしんどくて精神的に参ってしまう。
この曲は年末近くの二人の様子を描いていて、だんだん散歩くんは元気になっていくんだけど、まだ完全復活してるわけじゃなくて、風子さんは時々不安になりつつも、散歩くんのことを大切に思っている。

まず最初に冒頭から最高で、誕生日でも記念日でもない日を意味もなく祝うって歌詞やばくないすか。なんでもない日を記念日にしよう、じゃないんですよ。意味もなく祝ったっていい、なんですよ。散歩くんは冒頭気分的には落ち込んでしまっている状態なので、なんでもない日を記念日にする、という気負った感じじゃなくて、もっと気を抜いて思わず何それと笑えるようなものが必要なんですよ。同時に、多分風子さんは明に口には出さないけれど、散歩くんが今日も生きてくれているということ自体を祝いたいと思っている。はぁ〜〜〜感情〜〜〜↑↑↑

多分散歩くんは会社に行けなくなってからそれまでの激務とはうってかわって暇になっちゃって、世界情勢が気になっちゃったり、テレビをなんとなくつけてみて占いを見ちゃって一喜一憂したり、雑誌を読んだりと家の中でうだうだしながら気分転換もできずに鬱々とした気持ちになっていることでしょう。そこに風子さんが横になっている散歩くんをペチペチして「散歩行くよ!」というわけです。

一度普通の状態から外れると、それまで目指していた様々なことから解放されると同時に、これからどこを目指せばいいのか、どこに向けばいいのか、不安になってしまいます。歩き出しても、かかとにくっつくように悩みは消えないし、やり残した夏休みの宿題のように頭の片隅にずっとへばりついている。忘れることができないが、耐えられるくらいのしんどさを抱えながら、色々考えてしまう。ふとカレンダーを眺めると年末も近くて、来年は元気になれるのかなぁと考えたりする。
風子さんはそんな散歩くんのことを察して、風子さん自身も不安を抱えながら、それでも「それ散歩の邪魔!」「散歩行こ!」と言うわけです。

風子さんの振る舞いが、無理に明るくした感じではないのがいいですよね。車通勤だから近所を歩いたことのない散歩くんを連れ出して、「ここあたし曲がったことないんだけど、この角曲がってみよ!」とか「そこの横断歩道、スーパー行く時使うんだけど結構待つんだよね〜ウケる」とか他愛もないしょうもない話をする。散歩くんは半分くらい聞き流しながら、時々「何それw」って笑ったりする。劇的な何かが起きて散歩くんが救われるわけでもないし、二人を包む現実の冷たさが急に明るくなるわけでもない。でもそこに確かに温かな日差しがあり、散歩に出かける二人の他愛ない日常があるかぎり、大丈夫なんですよ。優しさは誰かに与えられるだけでなく、二人が作り出している。

冬は寒くて、気持ちも沈んでしまいます。でも知らない角を曲がって迷子になりながら見つけたお店で散歩くんはオムレツを食べるし、風子さんはカレーライスを食べる。途中で見つけた証明写真機でそういやパスポートの顔ってなんで綺麗に盛れないんだろうねと言いながら撮り直してみたり、別の日の散歩でハイキングみたいにちょっとした小高い丘に行って、街を一望する。そうするうちに体も温まって気持ちも上向いて、散歩も悪くないなってこぼしたり、その様子を見た風子さんは得意げに「でしょ!」「またいこ!」と言う。

またある日に、いつものようにテレビを見てうだうだしている散歩くんに「ちょっと口笛聞いてよ!」と言ったりする風子さん。散歩くんは冒頭はもうマジでダメになっているけど、少し経つと何度か散歩に行ったおかげもあり回復しているので、口笛を吹く風子さんを動画で撮ったりして撮んなよばか!って言われる。こうしたやり取りをしながら、風子さんは最初は連れ出されても反応が薄かった散歩くんがだんだん昔のようにやり取りをしてくれるようになった変化を愛おしいと感じる。

少し元気になってきたから、レンタカー借りてちょっと遠く行ってみる?と風子さんが言って、小旅行に出かける。多分これ海付近行ってると思うから、二人が住んでいるところが春日部で、旅行先が茅ヶ崎なんじゃないか?多分風子さんの方が帰ってくる先の方が解釈が合う。茅ヶ崎で夕陽を見て、帰りどっち運転する?じゃあ運転しない方がアサヒの缶ビール飲めるってことで。じゃんけんぽん!

散歩くんにとって風子さんが太陽のような存在で、きっと風子さんは太陽のような存在であろうとしているのだと思います。二人が重ねる他愛ない、しょうもない日常は二人のうちどちらが欠けても成立し得ない大切な日常で、この曲の中だと散歩くんが一方的に風子さんから福祉を受けているように感じますが、きっと風子さんも散歩くんがいることでたくさんたくさん救われているのだと思います。春風もカーテンが無ければふわりとなりませんからね。きっと風子さんは散歩くんを心配しながらも、一緒に過ごせる時間が増えて、知らない場所にあちこち行けて楽しいなと思ったりするのでしょう。

で!最後の「あなたが〇〇ならあたしは〇〇だよ」構文があなたが生きてるならあたしは幸せだよになるのマジで良すぎんか!もうクソデカ感情で泣いてるのに追い打ちをかけるな!最高〜〜〜↑↑↑

あと風子さんのキャラデザが良すぎる!服のデザインも髪型も最後の笑顔もマジでいい!!!
二人幸せになってくれ〜〜〜もう俺は聞いてるだけで幸せだ〜〜〜