技育祭2020参加記

Day1

11:10-12:10 RoomC 青山さん「オープンな技術力の伸ばし方と「私が Kubernetes に惹かれている理由」」

はじめは RoomA をみていたのですが、Twitter で #技育祭 を追っていたら技術よりの話をしていそうだったので聞きに行きました。
自分なりにまとめると、コミュニティや OSS に貢献することに対する意味についての話でした。
OSS への貢献の仕方はCodeNon-codeの 2 種類があり、Non-codeとしてのドキュメントやブログでの発信、ベストプラクティスの共有も大切。Codeでの貢献はとくに、アップストリームへの貢献を積極的にしていくべきであること、CLA(Contribution Lisence Agreement), CI/CD, review 体制, Issue PR Proposal などその OSS の決まりごとに従う。次の Contributor のためにドキュメントを整備するのもよい。
コミュニティについては、青山さんのスタンスは「興味のある分野、基盤技術、ネットワーク、分散システム(プログラミング)だけをやる」登壇ははじめはうまくいかないことも多いけど、場数を踏めばストーリー構成力、説得力が養われる。また、話しかけるのが苦手でも登壇すると向こうから話しかけられるのでお得。
いろいろな関わり方がある。ブログを書く、登壇する、カンファレンスのボランティアスタッフをやってみるなど、やりやすいところから入ってみよう。技術力だけ高くてもだめで、個人の力で組織の力をスケールさせる働き方が求められている。

感想
自分自身、勉強会やサークルでの学習の場を考えて提供するときに、「これ僕にはなんの意味があるのだろう?」と思っていた。一般にこういうのは手伝ってくれる人が少なく一人に負荷が集中するので、負荷分散を考えないとすぐにつぶれてしまうことが多かった。今回の講演で、「自分の興味のあることしかやらない」「コミュニティに貢献する意味は、個人の力で組織をスケールさせることでより大きく動けるようになるから」という 2 つを学んだ。このあたりを意識して動いていきたい。
あと、少しではあったが kubernetes の話、特にプラグインでデータベースなどを自動で管理してくれる話が夢があった。調べてみたい。

お昼 ランチ LT

FIXER がよかった。Microsoft のイベント de:code のアバターとか 3d 空間の制作を行ったらしい。技術力高い。

13:30-14:30 RoomB 和田さん「質とスピード〜ソフトウェア開発の典型的な誤解を解く〜」

自分なりにまとめると、 内部品質を犠牲にして速度をとるのはごく短期でみたときのみ得であり、その後致命傷となるため、スピードがとりたいならスコープを絞るべき。 そもそも質とスピードはトレードオフではなく、質とスピードとトレードオフになるものは、次世代への教育、新技術の調査、多様性の確保といった教育部分である。
品質を高めることでリリースが高速になることが多い。ソフトウェア開発組織の生産性は、リードタイム、デプロイ頻度、MTTR、変更失敗率の 4 つのキーメトリクスで計測できる。それぞれ、リードタイムはコミットがリリースに含まれ世に出るまでの時間、デプロイ頻度はリリースの頻度(CI/CD)、MTTR は不具合が出てから治るまでの時間、変更失敗率は revert されたリリースの数を指す。

感想
特につらかったのは、クソコードを書くやつは時間があってもクソコードを書く。技術力がなければ、時間をかけてもその人の技術力以上の品質のコードは書けないというところでした。これどうすればええねん。とにかく品質の悪いコードは時間が経てば致命傷になるから、普段から品質を意識してたくさんコードを書こうと思いました。
あと、ソフトウェア開発組織の生産性は自分の生産性の指標としても参考になりそう。コード書いて作るぞ〜っていっていつまでも private repository の中に眠っていることとかよくあるし(リードタイム)、継続の指標にデプロイ頻度は参考になりそう。

14:40-15:40 RoomD 宮原さん「イケてるコードがかける IT コンサル最強説」

特に学ぶというより話が面白くて Future の中で実際にやっている仕事がよくわかるという感じだった。就活のときに Future も検討したいと思った。

15:50-16:50 RoomC 成田さん「あるエンジニアが CTO になるまでとそれから〜クックパッド 10 年の変化〜」

成田さんのフランクな感じがゆるくて面白かった。Cookpad も興味を持ったので就活のときに検討したい。
自分なりにまとめると、CTO は入社して 3 年立っても「CTO になりたい」と言っているやつがなれる。大きくなった組織でも小さな組織のときのよさを残すにはどうしたらいいか考えるの 2 点だった。
やりたい、得意、やるべき が一致しているときにパフォーマンスが最大になる。
大企業の Yahoo から Cookpad に移ったので、大企業のつまらなさに対し、Cookpad もそうならないようにするのが使命だと感じていた。

感想
どうやら CTO は社に対する情熱が強い人で、かつなんでもやってみる人がなれそうという直感を得た。成田さんは料理と Ruby が好きで、Cookpad にジャストフィットしたというのもあるし、一番始めはフロント寄りなのに、サーバのチューニングといった仕事にも手を出す広さが強いから CTO になったのかなと聞いていて感じた。

Talk Room セキュリティやってますの部屋

Twitter でよく知っている京都勢の 2 人と僕の 3 人だった。個人的にさんぽしさんはお話してみたかったので嬉しかった。
HackTheBox(HTB)は個人的にどのくらい月に費やすなら契約すべきかなという観点だった(完全に d-アニメかなにかだと思っている)けど、さんぽしさんによるともう HTB はじめるなら VIP 契約して OK くらいの勢いのようだった。さんぽしさんは毎日 2-3 時間は HTB に費やしていて、でもほとんどが gobuster などのツールを回している待ち時間、privilege escalation では時間を使うという感じで正確に費やした時間は計測が難しいようだった。
京都勢、KUDoS CTF 頑張ってください。楽しみにしてます。

懇親会

NLP やっている人が多いなという印象。ロボットやっている人がいてかっけ〜ってなったり、Rust や Wasm の話,それもサーバーサイド wasm の話がでてきてびっくり。休学して進路変更してエンジニア目指している人がいたり、はじめて 3 ヶ月です!(3 ヶ月のうちに技育祭にたどり着くのすごくないか)な人がいたり、いろいろな人がいて面白かった。
インターンで仲間を作るとかに憧れがあるので、どこかで御縁があるといいなと思っています。

Day2

11:10-12:10 RoomD 松本さん「テックカンパニーって結局なんだろう?」

自分なりにまとめると、 問題空間を探索して不確実性を減らしながら前に進もう。扱える問題空間の大きさが、職位と関わってくる という感じ。
方向、継続、失敗のコントロール の 3 点を大事にする。失敗のコントロールができていると、安心して挑戦できる。

感想
Agility とは、一定の方向付けを持ちながら、細かく継続的に挑戦すること。これはアジャイル開発の文脈に近くてすぐ理解できた。
社内文化とか、空気感のようなものがほんわか思っていたことがきれいに言語化されていてやはり CTO すげぇ〜と思った。

Cookpad 企業交流 Room

10 人の学生でほとんど企業紹介だったのであまり話ができる感じではなかった。悲しい。
コーディングの問題が出されたので取り組んでみようと思う。