JJUG CCC 2026 Spring で登壇&参加してきた
JavaやJavaコミュニティが興味あるテーマで行われるカンファレンス、 JJUG CCC 2026 Spring に参加してきました!楽しかったですという感想を書きます。
JJUGに参加するモチベ
僕は今回がJJUG初参加でした。懇親会等でJJUGに参加したいと思った理由を聞かれることがあったので参加モチベを書いておきます。
一つは今年4月からチームを異動したのでJavaに触れる機会が増えたこと(去年からもちらほら触れていた)、もう一つは会社でJJUGに毎年何人か継続的に参加していて、スポンサーもしていたので馴染みがあったことです。いつかは参加してみたいと思っていた。
Javaコミュニティはあまり馴染みがないので、結構どんな感じかなと不安に思うところもあったのですが、チーム異動という環境の変化と、JJUG参加に対して会社(上長)がWelcomeだったのが大きくて、JJUG参加しない理由がそんなにないみたいな状態でした。ここは本当に会社ありがとう…みたいなところがあります。僕にとってJavaは業務で扱う大規模なプロダクトの言語という立ち位置なので、会社側からのサポートや環境が良かったのはかなり後押しになっていました。
登壇に応募したときの気持ち
JJUGに初参加だったのですが、社内ですでに登壇している人がいたこと、社内でも登壇のプロポーザルを考える部屋みたいなのが開かれていたので自然と「俺もなんかプロポーザル出してみようかな」という軽い気持ちでプロポーザルを出しました。
登壇自体はJJUGと別のところですでに経験していたので、「登壇したいぜ!」みたいなまず抱く思いはすでに満たされていました。ただこういうプロポーザルを通す形は初めてだったので、「Javaコミュニティが興味を持つネタってなんだ…?」という気持ちになりながら過去登壇された方々の資料やプロポーザルを読み漁りました。案を2つ作って、最終的に1つだけ投稿しました。
結果、採択していただいた時は本当に嬉しかったです。色々な人におめでとう〜とか応援してる〜という言葉をもらいました。
JJUGで参加したトークとその感想
当日どんなトークを聞いたかとその感想を書きます。セッションアンケートがあったのでそこと若干かぶってますが、後から復習して考えて書いたものも含まれます。
当日のセッション資料一覧はYujiSoftwareさんがまとめてくださっているのでこちらを参照してください。
JJUG CCC 2026 Spring ( #jjug_ccc ) - セッション資料の一覧 - 地平線に行く
不変条件と整合性境界—ビジネスが決める設計判断と実現パターン - nrs / Masanobu Naruse
ドメイン駆動設計において、集約や教会を決める不変条件に着目し、不変条件ってどこで決まるんだっけという話をされていました。
ドメイン駆動設計の本を読んだ時にふんわりと「なんかこれ理想的すぎないか…?現実はそんなにうまくいくのか…?」と思ったことが言語化されて、トレードオフの形で整理されていたのが良かったです。
「ドメインエキスパートとの対話が重要だ」ということ自体は散々言われているのですが、それを納得できる形で深く理解できるのが大事だと思っていて、このセッションを通して不変条件の観点から「やっぱりドメインエキスパートと設計の会話、すり合わせの先に良い設計があるよね」と改めて思い直せました。
Java正規表現エンジン(NFA)の仕組みと、パフォーマンスを維持するための最適化手法 - 竹内 雅和
第一印象めっちゃ楽しそうに発表される方で、聞いていてとても楽しかったです。
僕は「正規表現はバックトラック時に探索ケースが爆発的に増える場合がある」くらいの認識だったので、視覚的にこういう感じで幾何級数的に増えていくよというのが示されていて理解が深まりました。
また、Javaがある程度ヒューリスティックに?内部最適化で計算量を落としているケースがあるというのは初めて知りました。こういう、基礎的なコンピュータサイエンス + 実際の言語での挙動みたいな構成、めっちゃ良いですね。
スポンサーブース行った
Mackerelの方とお話しました。僕の仕事もメトリクスを扱うので、アーキテクチャの話を色々聞いたり、他製品に比べて魅力を出していくにはという話を聞けて参考になりました。
Mackerelにはクエリを他の人も見れるようにするRedashに近い機能があるらしく、そういったUI部分で使いやすい形にしていくのはいいなと思いました。(Grafanaだと共有リンクは取れるけど一覧で見れるViewはないはず?)
あと企業LTを聞いていました。3分なので次々と発表されていくテンポの良さが、あ〜これカンファレンスだよなと思って楽しかったです。
肥大化するレガシーコードに立ち向かうためのインターフェース分離と依存の逆転 - Hirokuni Maeta
同じ会社の方の登壇なので応援で行きました。ランチセッションなのですが、11:55くらいに行ったらすでにランチが無かった… 次回JJUGに参加される方はランチセッションは早めに並んでおくと良いと思います。
登壇内容はかなり凝縮された学びが届けられていて良かったです。kintoneって業務システムを一つの機能であるアプリにエンコードするという性質上、データ構造がかなり複雑になりがちという難しさがあります。個人的にはそこに由来する難しさがおもしろポイントだなと思っていて、今回の発表でRecordDataの複雑さ、RecordDataに依存しているものが多いから変更するのが難しい、それを回避するためにRequestを直接生成して返すよう公開インタフェースを整理し直すといった過程もこういう複雑な製品だからこそ現れる面白さだよな〜と思って聞いていました。
うまく嫌な依存を切り離すために、グッと睨むといい切り方が見えます!という職人芸的側面もあるなと感じました。構築が思いついたらいけるけどその構築を思いつくためには鍛錬が必要みたいな。
Spring Boot における AOT Cache 活用テクニックと起動時間改善事例 - 坂本統
自分の登壇の直前だったので聴きました。ランチ逃したので近くのコンビニでサンドイッチ買って外で食べていたので途中からの参加になってしまいましたが、AOT Cacheは気になっていたので面白かったです。Javaの勉強をしててJava26の新機能調べた時にAOT Cacheについて知って、そこから気になっていました。(資料読んで復習しました)
内容は課題としての起動時間の遅さに対してAOT Cacheがどういう立ち位置かという流れが分かりやすかったです。また、性能系の話ってどうしてもやり方がシビアというか、ちょっとやり方を変えるだけで正しい計測結果にならないという難しさがあるので、手順が示されていたのは参考になりました。これうちの製品でも手元で計測試してみたいな…
大規模なメトリクス収集の仕組みをアーキテクチャ変更して得た学び - Masanori Tani
僕の発表です。めっちゃ緊張しました… 12:00の時にRoom Eに入って思ったけどめちゃくちゃ会場広く感じた、緊張した…
全体で部屋の半分ちょいくらい人が来てくださっていました。質問も2つ+後で1つ頂いたので嬉しかったです。来てくださった方、本当にありがとうございます!
少人数チームでの開発生産性を高めるための、システムのコンパクト化とモダナイゼーション - Yoshihiko Minami
STORESさんの事例。面白かったポイントとしては、コンパクト化→モダナイゼーションという流れが実践的だなと感じたところと、マイクロサービスのつらみみたいなところ、監視を強くしてリリースのハードルを下げること、Spring Boot 4とJava25にする時のClaude Codeを使った知見(どういうところでつまづいたか)あたりが良かったです。
Java25にするのも気合いでできるんだなというのが分かって勇気づけられるというか、こういうでかいシステムを移行した実績ってやっぱすごいなと思いました。
アンカンファレンスに参加した
教育の話題でした。アンカンファレンスは輪になった椅子にそれぞれ座ってテーマに沿った話したいネタを雑談する形式でした。これ面白かったですね。AIによって教育が変わるかというと結局変わらないとか、業績を評価する人がAIがポンポン出す成果物を見てよしとだけするのではなく、中身を見てジャッジできないといけないとか、新人にどうやって教えたらいいかとか…
司会の方が結構冗談を挟んできてて会場の空気が笑いもちょいちょい挟まる感じで楽しかったです。僕はどうしても知らない人だらけのところだと緊張しちゃって硬い空気出しちゃうから助かった。
Javaコミュニティをもっと楽しむための9箇条 - 杉山 貴章
とても楽しい雰囲気のセッションでした。後半は疲れてくるのでこういうセッションがあるの嬉しい。
JJUG、なんと来年で20周年らしいです!!!!すごい!!!おめでとう!!!
知り合いを作る、のところ難しいですね。このセッションで知り合いを作るぞという気持ちになったので懇親会では会話盛り上がった人に勇気を出してSNSを聞いたりしてみたりしました。
あとアウトプット!過去に別のイベントで登壇した時もフィードバックは嬉しかったので、こうしてブログという形で貢献できたらいいなと思って今書いてます。
登壇も達成できたし、結構Javaコミュニティをもっと楽しめてきたかもしれない!
Javaコミュニティの関心の変遷を可視化する:JJUG CCC 発表データから見る変化と不変 - Ayana Murakami
JJUG CCC 2026 Springの中でこの発表が一番個人的に好きな発表でした。杉山さんからの流れというセッション配置が素晴らしいのに加えて、この方の発表の切り口がJJUG参加が初めての僕にも嬉しいし、おそらくJJUGに何度も参加されているベテランの方も雰囲気感じてたところがデータと解釈によってはっきりしたりと、どのバックグラウンドの層にも刺さるテーマ設定が素晴らしいなと思いました。
内容としてはJJUG CCCの発表データを元に、不易と流行、つまり変わらないものと変わっていくものを分析するというものでした。周期的に採択されているテーマがある、といった面白い切り口がたくさんあったのでぜひ発表資料をみてみてください。個人的に、こういうデータ分析系のネタって「AIが最近人気ですね〜」みたいなある程度分かっていることの補強にとどまる印象があるのですが、このセッションは新たな気づきが豊富でとても面白かったです。
あと僕も社会人4年目でJJUG初登壇だったので自己紹介聞いて親近感持ちました。僕もこういう面白い発表できるようになりたい〜
懇親会
3人の方とお話ししました。いや〜やっぱベテランの人の話面白いですね。あとはAIの話で他社の雰囲気とか掴めて良かったです。
その後LTを聞いていました。この笑いありな感じすごいLTって感じでとてもいいな〜と思いました。
全体を通して
実際登壇してみて、オフライン登壇は結構聞いてくださる方の反応で救われたり不安になったりと心が揺れるなあというのを感じました。なので登壇後のセッションを聞いている時はうなづく場面でうなづいたりしていました。何かしら反応するのって大事だな〜と思います。
あと、Javaコミュニティはこれまで馴染みがなかったのですが、懇親会のLTの雰囲気とかから他のコミュニティ(YAPCとかPHP系とか)と同じく和気藹々とした楽しい会だなということが伝わってきました。
あと、生成AIの話題があったけど、それ一色というわけでもなかったのが良かったですね。やっぱ生成AIの話も楽しいけど、Javaとかアーキテクチャとかの話も面白いので。
また行こうと思います。次は秋!